鎌倉の夏の風物詩『第76回鎌倉花火大会』が2019年の開催以来、5年ぶりに7月17日(水)に開催されます。
鎌倉の花火大会の名物といえば、海面で扇状に花火が広がる水中花火!ダイナミックな尺玉花火やスターマインの競演など見どころがいっぱいです。
今回は、そんな『第76回鎌倉花火大会』の詳細と見どころ、穴場スポットなどについて詳しくご紹介していきます。
鎌倉花火大会の概要
- 日程:2024年7月17日(水)
※荒天・高波などの気象状況によって中止となる場合があります。予備日なし。 - 時間: 19:20~20:10
- 会場:鎌倉海岸(由比ヶ浜海岸、材木座海岸)
- 予想来場者数:約13万人(前回:2019年実績)
- 打ち上げ数:約2,500発
- 打ち上げ場所:鎌倉海岸(由比ヶ浜海岸、材木座海岸)
鎌倉花火大会の見どころ
①水中花火
鎌倉花火大会の名物といえば、「水中花火」。水中花火は次々と海に投げ込まれ、打ち上げ幅約1kmにわたって扇状に花火が開く様は美しいの一言。夜空に海水面に反射する色とりどりの光も幻想的で、雅やかな景色が広がります。
現在の水中花火になったのは、昭和43(1968)年ごろ。あやまって海に落とした花火をヒントに水中花火が考案されました。
水中花火は、波や潮流を計算して花火を投げ込む花火師の神業によって支えられています。現在は新たな技術が加わり、さらに進化。今年は5年振りに美しい花火が夜空に輝きますね♪
②尺玉花火
鎌倉花火大会では、尺玉=10号玉(直径30cm)と呼ばれる大きな花火も打ち上げられます。高さは約330m 、花火の直径が20mと大きいのが特徴。夜空にいろとりどりの大輪の花を咲かせますよ。
古都・鎌倉は鎌倉八幡宮をはじめ社寺仏閣も多く、自然が豊かな場所。海から打ちあがる花火の雰囲気は、他の花火大会にはない風情が感じられます。
③スターマインの競演
スターマインも鎌倉花火大会の見どころの一つです。速射連発花火なので、まるで夜空を埋め尽くすように花火が打ち上がる姿は、圧巻ですよ!スターマインで使用される号数は、主に2~4号玉のため、高さはないので会場近くでより楽しめる花火です。
鎌倉の花火大会は、日本一の花火師に輝いた花火の総合メーカー「マルゴー」が手がけています。元々は玩具花火をメインに作っていましたが、打ち上げ花火の世界に進出。関西の遊園地やテーマパークから始まって、徐々に評判を呼び、現在では年間を通して花火大会などを担当しています。
安全と美しさを兼ね備えたマルゴーの花火をぜひ楽しんでくださいね。
番外編:今年の花火&場内アナウンスは特別仕様!
7月より放送されるTVアニメ『逃げ上手の若君』は、鎌倉ゆかりの作品。原作は、第69回小学館漫画賞も受賞した人気の漫画なんです。
そのため「第76回鎌倉花火大会」では、TVアニメ『逃げ上手の若君』をテーマとした花火が打ち上がるほか、花火大会開始前の場内アナウンスを主人公・北条時行役を演じる女性声優・結川あさきさんが担当されます。他にも様々なコラボが実施されるそうですよ!こちらも、お楽しみに。
鎌倉花火大会の混雑状況
鎌倉花火大会は大変混雑します!会場は日中が海水浴場なので、朝から海で遊んで、そのまま海岸の場所取りをする方も多いんです。その際は、忘れずにレジャーシートを持って行ってくださいね。
普段は駐車場になっている場所が有料席となるのですが、全席売り切れになっています。6月15日に販売して、2日間で完売するほどの人気ぶり。
鎌倉花火大会では物価高などに伴い、初のクラウドファウンディングを実施し、返礼品の中に材木座砂浜シートペア席やグループ席もあるのですが、席が伴うモノは予定数が終了しています。
5年ぶりの開催なので、会場となる由比ガ浜海岸、材木座海岸の人手はかなり多いと予想されます。
鎌倉花火大会のおすすめ穴場スポット
①小坪飯島公園
小坪飯島公園は鎌倉市のお隣の逗子市の逗子マリーナの北西の端に位置する公園。小坪飯島公園は、芝生が広がっているので、座って鑑賞できますよ。
逗子マリーナ自体も穴場で、今年は花火大会の特別観覧席が販売されています。小坪飯島公園は花火の打ち上げ会場の材木座海岸に隣接していて、花火を横から見るかたちになります。
小坪飯島公園の海に面した遊歩道沿いには、背の高いヤシの木が並んでおり、江の島や晴れた日には稲村ヶ崎越しの富士山を見ることができる自然豊かな公園です。
人混みを避けたい方やゆったりと花火を楽しみたい方にはおすすめの穴場スポットです。
②鎌倉海浜公園(由比ガ浜地区)
鎌倉海浜公園(由比ガ浜地区)は、花火大会の会場から134号線の向かいにあります。芝生広場や多目的グラウンド、江ノ電の旧車両もある公園。公園の地下は200台の車が駐車できる由比ガ浜地下駐車場になっているんですよ。
鎌倉海浜公園は、由比ガ浜地区、坂ノ下地区、稲村ガ崎地区(稲村ケ崎公園)の3ヵ所あり、どこも穴場なのですが、中でも一番のおススメが花火大会会場から一番近い由比ガ浜地区。
会場となる海岸から見るわけではないので、水中花火などが見ずらい場面ものもありますが、花火会場が近いので迫力ある花火や音が楽しめますよ。
2024年2月に遊具広場がリニューアルされ、「インクルーシブ遊具」が追加されました。小さなお子さんも飽きずに待てそうですね。のんびり家族で過ごしたい方は、こちらもおススメです。
会場に近いので、帰りのラッシュに巻き込まれないよう注意してくださいね!
③光明寺裏展望台
材木座海岸から徒歩約1分にある光明寺の裏山には展望デッキがあるんです。光明寺は鎌倉でも最大級の山門を持つ寺院で、裏山にある展望デッキの眺めは素晴らしいと評判です。「かながわ景勝50選」にも選ばれていて、晴れた日には富士山も見える絶景スポットですよ!
鎌倉の町並みや材木座海岸や由比ガ浜、稲村ケ崎などの海が一望できるので、花火もきれいに見ることができちゃいます。
④大崎公園、披露山公園
大崎公園は逗子マリーナに近く、岬の上の高台にある見晴らしのいい公園です。海岸が一望できるので、花火をキレイに見ることができます。大崎公園から徒歩8分の披露山公園にも展望台もあり、どちらも穴場スポットとして知られています。
大崎公園と披露山公園は、併せて「かながわの公園50選」と「関東の富士見百景」に選ばれています。どちらの公園も展望台があるので花火大会を見るのにもぴったりですが、大崎公園のほうが鎌倉に近いので、どちらかと言うとおススメです。
公共交通機関のアクセスがあまり良くないのが難点といえるかもしれません。大崎公園には駐車場がなく、披露山公園には無料の駐車場があるのですが、16時半までとなっているのでご注意ください。
⑤浄明寺緑地
浄明寺緑地(じょうみょうじりょくち)は、鎌倉逗子ハイランド住宅地からほど近い緑地公園です。
鎌倉の浄明寺エリアと逗子の名越エリアを結ぶ尾根上にあり、高い場所なので鎌倉や逗子の街の夜景と海、遠くには江の島や富士山も見える絶景スポットです!
鎌倉から逗子までのゆるやかなハイキングコースで結ばれているため、日中はハイキングやトレッキングをして、夜は花火を見るのもおススメです。
浄明寺緑地には、いくつも眺望スポットがありますが、パノラマ台や水道山展望台などの高台がおすすめです。ただし、夜は暗いので懐中電灯はお忘れなく!打ち上げ場所から距離はありますが、自然あふれる山の上から、海も花火も一緒に楽しむことができます。
アクセス・駐車場・交通規制情報
当日は会場の鎌倉海岸付近は、花火大会の約1時間前の18時30分から鎌倉駅~由比ヶ浜海岸・材木座海岸において交通規制が実施されます。
交通規制により鎌倉駅周辺及び若宮大路を中心に車両通行に大幅な制限があるほか、交通規制時間内は、規制道路沿いの駐車場等から出庫できなくなります。また、周辺道路が大変混雑しますので、お車でのご来場はご遠慮ください。
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